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熊本県菊池郡菊陽町:JASM(TSMC半導体熊本工場)
世界最大の半導体受託製造(ファウンドリー)である台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場(熊本県菊陽町)が2024年2月24日に開所式を迎えた。6日には隣接地に第2工場の建設も決めており、両工場を合わせた設備投資額は200億ドル(約2兆9600億円)以上。半導体サプライチェーン(供給網)のさらなる強靱(きょうじん)化と深化は、日本の産業界に大きな変化をもたらしそうだ。(編集委員・小川)
技術的な専門性を重んじるTSMCJASMについて JAPAN ADVANCED SEMICONDUCTOR MANUFACTURING株式会社
「Japan Advanced Semiconductor Manufacturing株式会社」(JASM)は、専業ファウンドリビジネスモデルの先駆者であるTaiwan Semiconductor Manufacturing Company Limited(TSMC)が過半数を出資し、熊本県に設立した子会社です。TSMCにとって日本初となる工場で、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社と株式会社デンソーが少数株主として参画します。半導体に対する世界的に旺盛な需要に対応することを目的に、22/28nmプロセスならびに12/16nm FinFETプロセス技術による製造を担います。
JASMのファウンドリは、2022年4月より建設を開始しており、2024年末までに生産開始をめざします。同ファウンドリでは、約1,700人の先端技術に通じた人材の雇用を創出し、月間生産能力は55,000枚(300mmウェーハ)となる見込みです。JASMは、市場のスペシャリティ技術へのニーズに応えるとともに、日本の優れた半導体人材を活用し、グローバルな半導体エコシステムの成長に貢献してまいります。
TSMCについてより詳しく知る
TSMCは、半導体業界初の専業受託製造会社(専業ファウンドリ)です。TSMCは、一般消費者に自社製品やサービスを直接売ることはありません。そうした製品やサービスを実現するための半導体チップを、TSMCのお客様である半導体メーカーや自社工場を持たないファブレスメーカーのために作っています。言い換えれば、世界のビジネスリーダーが大きな技術革新の夢を抱いたとき、それを実現するためのサポートを行っています。
TSMCは、半導体ファウンドリ
ビジネスモデルの先駆者です。
1987年、創業者のモリス・チャンは、半導体製造工場(ファブ)の建設に必要な設備投資の増大が、イノベーションを阻害していることに着目しました。そこで、チップの設計・販売と製造を切り離し、それぞれを専業にすること(水平分業化)で、それらの企業と半導体産業の両方を発展させることができると考えたのです。
現在TSMCは、創業当時からTSMCに信頼を寄せている数多くの顧客企業とともに、「Fortune Global 500」に名を連ねています。2022年の売上高は758.8億米ドルとなり、DRAMやフラッシュ等のメモリを除くと世界の半導体の1/4以上が TSMCの工場で作られています。そして更に先進的なチップを作る企業ほど、TSMCを頼りにしています。
TSMCのファブが、世界で最も先進的であることは言うまでもありません。こうしたファブの運用には、高い技術力とイノベーションの追求にやりがいを見出せるエンジニアが求められています。
熊本の新工場「Japan Advanced Semiconductor Manufacturing 株式会社」(JASM)では、新卒及びキャリア採用を行っています。JASMへの就職は、TSMCの日本で初めてのファウンドリの立ち上げという歴史に関わり、日本の半導体産業の活性化に貢献することを意味します。
TSMCの海外拠点
TSMCは台湾の新竹市に本社を置き、台湾、米国、中国とシンガポールにおいてファブオペレーションに投資を行い、日本、北米、欧州、中国、韓国にオフィスを構えています。全世界で7万人以上のスタッフを雇用しています。
熊本での生活
熊本は、過去と現在が融合した魅力的な街です。日本三名城のひとつを有し、偉大な小説家、夏目漱石ともゆかりが深い熊本は、豊かな文化遺産を持つ一方で、テクノロジーの中心地でもあります。
東京まで飛行機で約1時間半という近距離に位置し、人口約173万人の熊本県は、都市の文化や利便性と歴史や自然の美しさを兼ね備えています。サイクリングに適している阿蘇くじゅう国立公園や雲仙天草国立公園、数々の温泉にも車で簡単にアクセスできます。新幹線を使えば、鹿児島や福岡などの主要都市まで約50分、京都まで約3.5時間で到着します。
このように活気のある熊本に進出する企業はTSMCだけではありません。ファブが設置される菊池郡には、多くのIT企業が立地しています。新しいオフィスや工場が生まれると共に、新しい生活環境も生まれています。菊陽町の人口増加率は全国でもトップクラスとなっていますが、住居費は都心と比較して安く、子育て支援も充実しています。 熊本市中心部からは、JR豊肥本線で約30分となっています。
もともとの住みやすさに加え、これからのハイテク産業の拠点となるべく変化を続けており、さらに熊本への移住者は増え続けています。
※対象となる方に転居サポートがあります。
TSMCは、長年にわたり、日本の半導体関連のイノベーターとパートナーシップを築いてまいりました。 1997年に日本法人を設立し、2019年にはTSMCジャパンデザインセンターを、2021年にはTSMCジャパン3DIC研究開発センターを設立しました。 そして、2024年には、当社にとって日本初の工場であるJASM(Japan Advanced Semiconductor Manufacturing)を開設します。 JASMは、 TSMCが過半数を出資し、熊本県に設立する子会社で、ソニーセミコンダクタソリューションズとデンソーが少数株主として参画しています。